日本の小学校の掃除や給食の光景は、中国人にはとても衝撃的に見えるようです日本の小学校の掃除や給食の光景は、中国人にはとても衝撃的に見えるようです(写真はイメージです) Photo:PIXTA

中国でも日本でも子どもの教育に熱心な親は多い。しかし、競争が激しい中国の教育ママぶりは、日本に比べるとそのレベルはあまりにも違う。子どもに対する教育や人生のあり方に関する認識の違いも大きい。具体的にどう違うのか。(日中福祉プランニング代表 王 青)

幼児から英才教育を徹底的に行う
中国の教育ママたち

「わが子は、スタートラインで負けてはいけない」――。

 これは、中国の幼児園児~中学生を持つ「教育ママ」が皆一様に歯を食いしばって考えることである。

 現在の中国では、このような教育ママの多くは、アラフォーで「一人っ子」第1世代であり、働き盛りのキャリアウーマンでもある。彼女たち自身は大学や大学院で勉強し、社会人になってからもキャリアを積み、厳しい競争を勝ち抜いた。いわば成功者だ。高学歴なほど教育に熱心という統計結果もある。なので、自分の子どもにも人一倍の努力をし、同じ成功の道を歩むことを望む。

 妊娠中から、すでにこれから生まれてくる子の人生を設計しているのだ。