昨年は 5月1日から、令和がスタートし、30年ぶりの御代替わりという記念すべき年。
御代替わりの儀式を通して、その歴史的な重みを強く実感する1年となりました。
そして、今年2020年は東京オリンピックも開催され、私たちにとって忘れられない年となるでしょう。
「そんな大切な思い出を託すために、アニバーサリージュエリーを手に入れたい!」
そんな思いを抱いている人に、私がおすすめしたいのはパールジュエリー。
皇室の方が公の場で身に着けられるほど、世界的に見ても格式の高いものであり、慶弔時にも身に着けることができる唯一のジュエリーは、この記念すべき年に手に入れるのにぴったりと言えます。
パールのネックレスは、さまざまな長さがあります
ご存じのようにパールは、貝から生まれた宝石。その気品あふれる美しさは古来から愛されていましたが、1983年ミキモトの創業者御木本幸吉氏が、世界で初めて養殖真珠を成功させたことでより一層広まり、私たちを魅了する宝石となりました。
パールにはさまざまな種類があり、主に日本で養殖されているアコヤ貝から採れる「アコヤ真珠」。フィリピンやインドネシアなどで養殖されている白蝶貝から採れる「白蝶真珠」。タヒチ近海で養殖されている黒蝶貝から採れる「黒蝶真珠」。また、川や湖などの淡水で育ったものを「淡水パール」といいます。また、形もさまざまで、真円ではなくいびつな形をしたものは「バロックパール」と呼ばれています。
ネックレスの場合、もっともポピュラーな長さは40cmのチョーカーレングス。そして、60cmのマチネーレングス、80cmのオペラレングスと、長さごとに印象が変わりますから、自分のファッションやライフスタイルによって一番使いやすいものを選ぶのがよいと思います。
私のおすすめは写真の真ん中の長さ。60cmのマチネーレングス。どんなネックラインのトップスにも着けやすく、カジュアルスタイルにあわせれば品が出て絶妙におしゃれっぽく決まりますよ。
パールの大きさは、どう選ぶ?
ピアスやネックレスなど、顔の近くに着けるものは、年齢や、顔の大きさとのバランスで選ぶと、似合うものが見つかりやすくなります。
たとえば、真円のアコヤ真珠の場合、比較的お若い方、たとえば20~30代の方なら6~7ミリ前後、若くても顔が大きめだという人なら8ミリ以上がおすすめです。
年齢を重ねるとどうしても顔が大きくなりがちですから、たとえ顔が小さい人でも、40代以上の人なら8ミリ以上で。この年齢以上なら、存在感あるバロックパールもおすすめです。
後編では、王道のものから、お手頃なものまで、伊藤さんおすすめのブランドとデザインを、ご紹介していきます。
ジュエリーディレクター、スタイリスト。ジュエリーの広報機関のPRを経てイタリア・フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かす洗練されたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持されている。ジュエリーブランドへのアドバイス、ジュエリーに関する講演などでも活躍。