2019年も、残すところあと少しとなりました。先日、この連載でご紹介した『今年1年頑張った自分に贈りたい、ボーナスで買うべきジュエリーは?』は、見ていただけましたか。これを見て、リングを買ってみようかしらと思ってくださった方もいるかもしれません。
手に自信のある方であれば、どんな指輪もすんなりと似合いますから、好きなものを買っていただけばいいと思うのですが、手にコンプレックスがあると、どんなものでも似合うという訳にはいかず、何を選べばいいのかと困ってしまうかもしれません。そこで、今回は指にコンプレックスのある方の指輪選びについて、お話を伺いました。
教えてくれるのは、ファッション業界の、おしゃれ上級者たちも憧れるジュエリーディレクター・スタイリストの伊藤美佐季さん。その美しいスタイリングと、本当に良いものを見抜くセンスは、「伊藤さんが選んだものが、次に流行るジュエリー」と言われるほど。
著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』の中から、そんな伊藤さんの、長く使えるジュエリー選びと、おしゃれに見えるつけ方のコツをご紹介していきます。
手にコンプレックスがあるなら、手元をワントーンでコーディネイト
指や手は、さまざまな悩みを抱えやすいパーツ。短い、太い、分厚い、爪の形が悪いといった形状的なコンプレックスのほか、シワが多い、シミが増えてきたといった加齢によるコンプレックスも出てきます。
これらを目立たせたくなければ、ネイルもリングも着けずに素のままでいればいいのでは? と思われるかもしれませんが、保湿するなどきちんとケアをした上で、ワントーンでコーディネイトすれば、多少の形の難点やシミなどは気にならなくなります。
例えば、服の場合は脚を長く見せるために、ボトムスから靴までを同じ色でつなぐというテクニックがありますが、まさにこれと同じことを手元でしてみるのです。
手肌の色に近いベージュで、手元をまとめてしまえば、手の難点を目立たせることなく、リングの重ね着けを楽しむことができます。ネイルカラーは、肌の色と同化するくらいのベージュをチョイス。爪は、長くするとかえってコンプレックスを目立たせることになってしまうので、短くても大丈夫です。
リングの地金は、自分の肌色に最も馴染むカラーをチョイスして「横レイヤード」で。イエローゴールドでも構いませんが、大人の方はとくに肌馴染みのいいピンクゴールドがおすすめです。