ジュエリーや時計こそ、一生ものになり得る

 ファッション誌では、「一生ものを買いましょう」という特集がよく組まれています。
 ですが、どんなに高価なものであっても、着用すればするほど消耗してしまう洋服や靴に「一生もの」はあり得ません。本当に「一生もの」になり得るものといえば、ジュエリーや時計だと私は思います。

毎日つけたい、一生もののジュエリーphoto by 成尾和見(SEPT)
伊藤美佐季さん私物の、星モチーフブレスレット。いつも肌身離さず、シャワーを浴びる時も外さないのがこのブレスレット。イタリアのヴィンテージショップで見つけたもので、決して高価なものではないのですが大好きな1本。

 ジュエリーや時計は素材が劣化しにくく、ケアを怠らなければ生涯寄り添ってくれるもの。私自身、定番コーディネイトとして手首に何本か重ねているブレスレットがありますが、そのうちの数本は、もう何年にもわたって毎日身に着けているものです。

 『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』のコラムでご紹介している私物のジュエリーたちと一緒に、きっと一生身に着け続けるのだろうと思っています。「一生もの」とは、自分らしさを物語るアイテム。なかでも、直接肌に着ける時計やジュエリーは、誰よりも何よりも近くに寄り添ってくれる、人生のパートナーです。

 パートナーは、数ではなく質が大切。だからこそ、ジュエリーや時計を選ぶ時は、いつでもどこでも着けられるものか、ずっと着けていたくなるものかどうか──つまり、人生をともに歩むことができるものかどうかを、じっくり吟味することが大切です。