チアリーダーが踊るフーターズ、急拡大を迫られた裏事情とは

(1) 『HOOTERS』運営のエッチジェー(3月、民事再生法)

 エッチジェー(東京・新宿区)は、1983年に米・フロリダで誕生したカジュアルアメリカンダイニング&スポーツバー「HOOTERS」を国内で展開する目的で2005年8月に設立。日本国内における「HOOTERS」のフランチャイジーとなった。

 2010年10月に1号店となる赤坂店をオープン。オレンジを基調としたパーティーのように明るくにぎやかな内装の店内で、スポーツ観戦をしながら看板メニューのチキン・ウイングのほか、ハンバーガー、ステーキ、サラダなど本場アメリカのダイナミックな品をそろえた。

 チアリーダーをイメージしたコスチュームのHOOTERS GIRLが接客を担当し、約1時間に1回、店内でダンスパフォーマンスを披露。多くのマスコミなどでも取り上げられて話題となり、店舗前には連日行列ができた。

 以後、2012年に銀座店、13年大阪店、14年渋谷店、15年新宿店、16年名古屋店、17年福岡店と出店を重ね、2016年9月期の年売上高は約17億700万円まで増加。

 しかし、この急拡大の背景にはフランチャイズ契約でのある「約束」があった。

 エッチジェーは米HOOTERSから毎年、契約で定められた期限までに新規店舗を出店する権利が付与されていた。だが、同期限までに出店をしなければ出店権が失効する契約になっていたのだ。そのため、エッチジェーは出店権の失効を回避しようと、金融機関から資金調達を行って出店を重ねた。

 そのような事情を知らない周囲から見れば、エッチジェーの経営は順調に推移しているように見えた。