成果を出す具体的な方法とは?

(3) (2)でつくった仕組みに沿って、どのような提案をするか、どのような営業活動をするか、具体的な活動プランを考えさせる

 どうすればクライアントのニーズに応えられるか、具体的な行動に落とし込んでいきます。考えが及ばない営業マンにはヒントを与えて、活動プランをつくります。

(4) (3)でつくった活動プランに沿って、順調に遂行できているか、どこかで行き詰まっているか、定期的に進捗を共有する

「できている」「できていない」をチェックするだけでなく、「できていないこと」を「できる」ようにするにはどうすればいいかを話し合います。

 PDCAの「C」にあたる部分です。この「C」は、「チェック」の「C」であるとともに、「ケア」のCだと私は考えています。部下が自分で活動プランを遂行できるまで寄り添い、ケアをする姿勢が大切です。

不遇を嘆いて終わるか、自ら道を切り開くか

 ぐちゃぐちゃのチームを任されて、「貧乏くじを引いた」とグチをこぼしながら任期を終えるのと、ぐちゃぐちゃのチームを少しでもいい状態にして任期を終えるのとでは、その後のリーダー人生は大きく変わってきます。

 ぐちゃぐちゃのチームで少しでも成果を出せれば、今度こそ「成果が出ているチーム」を任されるかもしれません。望みどおりのチームを任されてどう成果を伸ばすか。さらに高いステージでリーダーとしての腕が試されます。

 今や、新卒入社から定年退職までをひとつの会社で過ごすことは珍しくなりました。いつでも市場に自分の価値を問える時代です。

 そう考えれば、ぐちゃぐちゃなチームを任されることは、お金をもらいながら「自分のマネジメント力を磨き、市場価値を高める機会」をもらっているようなもの。実は大きなチャンスでもあるのです。