「平均血圧」とは
上と下の血圧の平均値

 平均血圧というと、「毎日の血圧の平均のことですか?」と誤解されることも多いのですが、そうではありません。

「上の血圧」と「下の血圧」の平均値のことです。というと、上と下を足して2で割る……と思うかもしれませんが、これも違うのです。

 心臓が一回拍動して生じる血圧は、波形で描くと、ビルではなく山のシルエットのような形になります。この山を上下同じ面積になるように分ける線は山の頂上と麓の中間ではなくもう少し低い位置になります。

 平均血圧は正確には動脈の波形を積分して求めますが、通常次のような計算式から推定されます。

平均血圧=下の血圧+(上の血圧-下の血圧)÷3

 たとえば上の血圧が140で、下の血圧が80の人は、「80+(140-80)÷3=100」となります。

 平均血圧は、「末梢血管の動脈硬化」の状態に強い影響を受けて変化します。

 心臓からは「ドキン! ドキン!」と血液がリズミカルに送り出されていますが、血管が枝分かれして末梢に行くにしたがって、「ドキン! ドキン!」のリズムは伝わってこなくなり、血液は一定の圧でゆったり、平地の川のように穏やかに流れます。この末梢血管にかかる「一定の圧」こそが「平均血圧」の示すものなのです。

 ですから、「末梢血管が流れにくい状態」にある、つまり動脈硬化を起こしているほど、平均血圧は高くなると考えられます。

 逆に平均血圧が低ければ、末梢血管の流れがスムーズで、動脈硬化が起きていない状態と考えることができます。

 平均血圧の基準値は「110」と考えられています。これ以上であれば、末梢血管の動脈硬化を疑ったほうがいいでしょう。