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地域ごとの規制動向は?
車両の電動化が進む最大の理由

 2020年代の自動車産業界はどのような展開を見せるか――シンクタンクや調査会社が発表している予測を集めて分析してみると、最大の関心事はパワートレーンの行方だとわかる。ガソリン/ディーゼルの比率はどんどん下がり、BEV(バッテリー電気自動車)や外部から充電できるPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)の比率が増えるのか。それとも急激な変化はまだ訪れないのか。この点を探ってみた。

 まず、地域ごとの規制動向である。車両の電動化が進む最大の理由は、燃費(CO2=二酸化炭素)規制の強化にある。

 EU(欧州連合)は現在、2021年の達成を目標にした95g/km、1km走行したときのCO2排出量が95gという規制を敷いている。2015年の130g/kmより27%厳しくなった。そして2030年代を目標に60g/kmという規制案が出されている。

 米国では2020年モデルの目標値が37mpg(15.6km/リットル)だった。オバマ政権時代にこれを50mpg(21.1km/リットル)に引き上げる方針が決まったが、トランプ大統領が却下した。2026年モデルまで15.6km/リットルが適用される。

 日本は2020年度目標を17.6km/リットルに定めていたが、2019年6月にこれを24.5km/リットルへ引き上げる方針が決まった。