当面、各自動車メーカーにとって、HVはピュアEVよりも戦略上ますます重要となりそうです。
当面、各自動車メーカーにとって、HVはピュアEVよりも戦略上ますます重要となりそうです Photo:TOYOTA

上期の新車販売全体に占める
電動車の比率42%の実態

 2019年上期(1~6月)の日本国内での乗用車の燃料別新車販売は、電動車が62万7908台、前年同期比5.7%増で過去最高を記録した。

 新車販売全体に占める電動車の比率も42%となり、上半期としては初の4割超えを果たした。

 これをみると、電動車の割合がますます高まりEV(電気自動車)販売が増えているように思えるが、その実態はハイブリッド車全盛であり、ピュアEV販売はむしろ減っているのだ。

 国内新車販売上期の電動車販売の内訳は、HV(ハイブリッド車)60万8271台、7.3%増に対し、PHV(プラグインハイブリッド車)8279台、28.9%減とEV(電気自動車)1万0967台、26.6%減でPHVとEVは大きく減らしている。HVがさらに販売を伸ばしたことで、電動車販売の96%がHVと大半を占めた。

 世界的にEVシフトの流れが拡大し「EV大転換」が叫ばれる風潮の中で、日本の市場はEVとPHVはむしろ失速気味。市場のユーザーは、コストや走行距離など実利重視の観点からHVを求める流れがさらに高まっているといえよう。

 日本では、HV全盛となる中でそのHVもフルハイブリッド(ストロングハイブリッド)にマイルドハイブリッドが混在し、その方式もスプリット方式・シリーズ方式・パラレル方式と3種類が存在する。トヨタ、ホンダがフルハイブリッドで先行したが、構造が簡単で低コストのマイルドハイブリッドを各社が投入し、まさしく“HV戦国時代”の様相を呈してきている。

 海外でもドイツ勢など欧州各社がEV転換を進める一方で、48V高電圧制御のマイルドハイブリッドを展開してHVにも名乗りをあげており、日本でも輸入車の48V搭載HV投入で日本車対抗を進めている。