「特別分配」=「タコ足分配」、避けることが賢明

 自分の足を食べているタコをイメージさせることから、「特別分配」を行うことを「タコ足分配」「タコ足配当」「タコハイ」などと業界の隠語では言っています。

 これを投資家が理解し「納得した取り崩し策」ならば良いのですが、「タコ足分配」で、気がついたら、元本が半分以下だったと後からわかっても時すでに遅し。お小遣い気分で受け取っていた分配金は、生活費などに消えてしまい、老後の資金が全く足りないというような事態を招く結果にもなりかねません。

「特別分配」=「タコ足分配」を行う投資信託は、世界の賢い投資家が選ぶ投資信託の基準とは全く異なるものです。高額な分配金を毎月支払っているような投資信託は、特別分配金でないかどうかを確認して、できるだけ避ける方が無難です。

大きな勘違い、「私の分配金は、特別だから税金がかかっていない!」

 私の分配金には、なんと税金がかかっていない。「税金取られなくてトクした」と思っている人は、この「タコ足分配」の仕組みに気づいていません。

「税金が取られていないからトク」ではなく、運用の成果・実力よりも大きな分配金を支払っているので、運用で儲かっていません。「譲渡益」が発生していないのですね。

 元本を取り崩して受け取っているだけなので、非課税で当然なのです。