食事については、「アレルギー反応の確認までするのがびっくりで、気を遣ってもらっていることが嬉しかった」「美味しくて何度もおかわりました」「料理の品数が豊富」「久し振りに食事らしい食事を堪能した」と、全国から提供された食材を柔軟に活用した枝元なほみ氏の料理への賞賛や、スタッフに対する感謝の文言が並ぶ。同時に、日常的に食生活が貧困である可能性や、「食べられれば十分でしょう」といった扱いを受け続けている可能性も推察される。

 特筆すべきことは、収入、就労状況、そして住まいであろう。月収の中央値は5~10万円の範囲にある。就労状況を見ると、約25%が就労中、約50%が失業中、約25%は就労していないものの失業者でもないという状態のようだが、記述から明確に読み取れない就労形態もある。また、就労中の人々は、おおむね90%が非正規雇用である。

「生活困窮したら生活保護」
という選択が難しい理由

 長年にわたって働いてきて高齢となり、現在は老齢基礎年金を受給しながら路上生活を余儀なくされている60代の男性は、自由記述欄に以下のように記述している。

「年金だけでは生活が苦しいです。住居がないので、仕事を探しにくく、生活保護の申請すらできません。住居をなんとかできたら嬉しく存じます」

 路上生活を理由として生活保護の申請をさせない取り扱いは違法なのだが、男性が暮らしている自治体では、違法な扱いが常態化してしまっている。

 それでも健康なら、毎日、命を繋ぎ続けられるかもしれない。問題は病気に罹った場合だ。就労していても年金生活でも、住居が路上やネットカフェで生活保護以下の低収入となると、自分の健康保険証で医療を受けることは難しい。保険証があっても、自費負担分を支払うことは困難であろう。