(2)の収益力強化設備では、投資利益率が5%以上の計画の作成が必要になります。大変難しそうですが、この計画は、はっきりいって「絵に描いた餅」でけっこうです。申請した通りの利益率が出なくても、問題ありません(罰則なし)。

 この計画は手間がかかりますが、即時償却できる範囲は、(1)に比べて広くなります。大きな税務メリットをとるには、面倒くさがらずに、こうした手続きをマメにすることです。

経営力向上計画は、
わずかA4で3枚だけ

 さて、(1)の証明書の入手、または(2)の投資計画の承認後は、「経営力向上計画」の作成です。この計画は、たくさん書く必要はなく、A4用紙で3枚程度にまとめるだけです。

 大きな項目は、次のとおりです。

・会社の概要(会社名等、事業分野、実施時期)
・現状認識(事業概要、顧客、市場動向、競合動向、経営状況)
・経営力向上の内容(具体的な取り組み)
・経営力向上を実施するために必要な資金額、調達方法
・経営力向上設備等の種類

 各項目のスペースは少ないので、恐れるに足らず、です。