外壁が剥落して鉄筋が露出しているマンション
外壁が剥落して鉄筋が露出しているマンション

 利便性の高い立地にあるリノベーション再販のマンションが人気を得ている。ストックを継続的に利用するという点から考えるとこの傾向は悪いことではない。
だが、マンションの終活に際し、リノベーション再販されているかどうかが、大きな問題になる可能性もある。

 仮に2000万円をかけてフルリノベーションをしたマンションを購入し、その数年後に建て替えやマンション敷地売却が決議されたらどうなるか。

 物件費用のうち、リノベーションにかけた分は補償されない可能性が高い。なぜなら、リノベーションをした設備も内装も建物の解体の際に撤去されてしまうからである。

 したがって、終活の検討を始める可能性があるマンションについては、リノベーション再販の可否については慎重に検討をすることが必要であろう。

築年数が古いほど
資金負担がネックに

 第三の課題は、「経済的な負担」だ。

 これまで建て替えが成功したケースの多くは、一等地にあり、容積率に余剰があるマンションである。こうした物件の場合、余剰容積率に相当する住戸を売却することで、その資金を再建資金の一部に充当することができる。その結果、居住者は再建後のマンションを取得する際、経済的な負担を大幅に軽減できる。