失敗を許容できる組織で働きたい!

塩田:僕はもう一個、経営者は「経営以外のことをもっとやったほうがいい」と思っているんですよ。何でもそうですけど、経営も続けていると段々慣れていくじゃないですか。それで、ある程度出来上がってくると、チヤホヤされちゃうし、失敗するのが怖くなっちゃう。

だから、全然違う領域で「ゼロイチ」を並行してやるというか、マルチでやり続けるというのがとても大事だと思っているんです。

山口:大事ですよね。そこで「大失敗」ができるから。

塩田:そうそう。だから僕は歌を作って、本の最後にQRコードを載せているんですけど、「今度は小説を書こうかな」なんて一人で思っているんです。そういうことを経営者はどんどんやればいい。

山口:映画を作ったら、めちゃくちゃつまらなかったとかね(笑)。

箕輪:別にいいですもんね。

山口:いいんですよ。

【山口周×塩田元規×箕輪厚介】大事な意思決定こそ「頭」ではなく「心」で決めろ!

世間が話題にするような“大失敗”をしよう!

山口:じつは僕も「今年、どんな大失敗をしてやろうか」といろいろ考えていて、3つくらいは大失敗をしてやろうと決めているんですよ。

塩田:へぇ〜、すごいですね!

山口:なんか最近、失敗が少ないなって思って。今年は大失敗するぞって意気込んでいるんです。

箕輪:めちゃめちゃ今、刺激を受けました! 最近「外さない人」が増えたっていうか、マーケティング手法なんかも確立され過ぎていて、ちゃんと時代を捉えていれば、出版も大ハズレはしないんですよ。だから、時代をちゃんと捉えている人の大失敗って、なかなかない。みんな「デキる」ようになっちゃっているから。

山口:だから、やるなら世の中が話題にするくらいの大コケをしないとダメですよね。

塩田:たしかに! 気づかないうちに「“そこそこ”になっている」というのは一番怖いですよ。

山口:構えが小さくなっている。

塩田:だんだんスイングしなくなっている。

箕輪:怖いから、毎回そうなってしまう。

塩田:ホント怖いわ。失敗しなくなりつつある自分が。僕も考えよう。今年の大失敗三つ。

箕輪:これ「大」じゃないと意味ないですよね。「小失敗」じゃ単なる仮説。PDCAの一つじゃんって、なりますもんね。

【山口周×塩田元規×箕輪厚介】大事な意思決定こそ「頭」ではなく「心」で決めろ!

山口:リチャード・ブランソン(ヴァージングループの会長)は、まさにそうでしょ。あの人、風船でハワイまで行こうとして、たまに死にそうになっていますよ。風船を鳥につつかれて、マレーシアあたりで降りて、ヤバイ、ヤバイってやっていますから、すごいですよ。

塩田:そうそう。僕もあの人、大好きですよ。ものすごい経営者です。

箕輪:でも、100億円くらいかけたら、風船でハワイまで行ける気がする。

塩田:それで失敗したら、またおもしろい。僕も考えよう。今年の大失敗3つ。それで今年が終わるとき、また話したいですよね。「こんな失敗した」って。

山口:それ聞いて「そんなのたいしたことないよ」とかね(笑)。

箕輪:ちっちぇなって。

塩田:それ本当におもしろいなぁ。

山口:なんか、お後がよろしかったですか(笑)。

箕輪:ほんと、刺激を受けました。

塩田:今日はありがとうございました。

山口:ありがとうございました。

(終了)

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