そんなヴェゼルにモデューロXが設定された。純正用品メーカーのホンダアクセスが開発したカスタマイズパーツを、ベース車の組み立てライン上で装着したスペシャルモデルだ。ディーラーで新車として購入でき、保証などは通常モデルと同様に適用される。ホンダ車を愛するファンに向けた“こだわり”のコンプリートカーである。モデューロXは、ステップワゴンやS660などにすでに設定され高い人気を獲得。ヴェゼルは6モデル目のモデューロXだ。

 市販車は、東京モーターショー2019の“OPEN ROAD”に出展された車両と同じ。3種類のバリエーションがある。ツーリングのパワーユニットは1.5リットルターボ(172ps)。ハイブリッドは1.5リットルエンジン(132ps)+モーター(29.5ps)の組み合わせ。駆動方式はツーリングがFFのみ、ハイブリッドはFFと4WDを設定。トランスミッションはターボが7速マニュアルモード付きCVT、ハイブリッドは7速DCTだ。

 試乗はツーリングとハイブリッドの2台。ハイブリッドは4WD仕様だった。

ホンダ・ヴェゼル・ハイブリッド・モデューロXホンダセンシング(FF)のリアビュー
ボディカラーは写真のプラチナホワイトパール(OP3万8500円)など全4色 モデューロXは通常モデルと同様にディーラーで販売 保証も同等

 スタイリングは精悍な印象。専用デザインの前後バンパーとフロントグリル、そして前後のロアガーニッシュが存在感を高めている。各アイテムの精度は高く、“後付け感”はまったくない。さすがは純正用品を作り慣れたメーカーの作品だ。ただし、ディフューザー形状を採り入れた結果、リアビューを見るとフロア下の部品類が目立つようになった。とくに4WD仕様の場合、後続車からは“後輪の駆動系が丸見え”という印象になる。最低地上高が高いSUVベースゆえの難しさかもしれない。

 ヴェゼルは内装の質感に定評がある。その中でもモデューロXは、一歩抜け出た高いクオリティを感じた。初採用の専用設計フロントシートの効果が大きい。プライムスムースとラックススエードで仕上げられたスポーツ形状のシートは、スポーティ感覚とプレミアムな雰囲気作りに貢献している。