人々が実際に生活し、その中で自動運転車が利用できる
トヨタのコネクティッド・シティ
1月7日、米国ラスベガスで開催されたCESで、トヨタが実験都市、Woven City(ウーブンシティ)の開発計画を発表した。実際に生活できる自動運転都市(コネクティッド・シティ)を、静岡県裾野市の東富士工場の跡地に2021年初頭に着工するプロジェクトだ。
自動運転の都市といえば、米国カリフォルニア州に広大な自動運転車専用テストコースを擁するゴーメンタム・ステーションがある。ゴーメンタム・ステーションは、元海軍の施設に交差点や信号などが再現されており、自動運転車のテストが行える。しかし、住民はいない。
トヨタのコネクティッド・シティは、人々が実際に生活し、その中で自動運転車が利用できる。コネクティッド・シティは、自動運転に加えてモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを検証できる実証都市の役割も担う。
このプロジェクトの狙いは、「人々の暮らしを支えるあらゆるモノ、サービスが情報でつながる時代を見据え、都市の中で技術やサービスの開発と実証のサイクルを素早く回すこと。こうした実証を通じて、新たな価値やビジネスモデルを生み出し続ける」(メーカー)点にある。
コネクティッド・シティは、21年初頭に着工する計画だが、コネクティッド・シティの道路は、3種類に分類され、それらの道路が網の目のように織り込まれた街を構築する。