つわりとIQの関係
さらに研究者たちは、つわりのおかげで赤ちゃんが賢くなるとも考えている。
ある研究では、妊娠期にひどい吐き気に悩まされたり、実際に嘔吐したりした母親の子どものその後を調査した。
すると学齢期に達したときには、その21%が標準的な知能検査でIQ130以上という結果をだした。いっぽう、母親につわりがなかった場合、そこまで高い知能指数をもつ子どもは7%にとどまった。
研究者はこの結果から、まだ証明されてはいないが、その原因について仮説を立てた。
妊婦に吐き気をもよおさせる2種類のホルモンが、発達中の胎児の脳の神経に肥料をほどこす役割をはたしている説だ。母親が嘔吐すればするほど、肥料となるホルモンが分泌される。その結果、子どものIQが高くなるというわけだ。
このように諸説あるものの、とにかく赤ちゃんは「そっとしておいてもらう」ためなら、いろいろと手を尽くすらしい。
(本原稿は『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』ジョン・メディナ著、栗木さつき訳の抜粋です)