米配車大手ウーバー・テクノロジーズの創業者トラビス・カラニック氏は5年前、ライドシェアが普及すれば、人々は車を自宅に置き去りにするだろうとテクノロジー会議で自信満々に語った。「サンフランシスコの車が全てウーバー化すれば、交通渋滞の問題はなくなる」現在、その逆を示す調査結果が相次いでいる。交通量を減らすどころか、ウーバーや同業大手のリフトが米国の多くの商業地区で渋滞を悪化させているというのだ。サンフランシスコやシカゴ、ニューヨークの当局者は、最近、各都市でリフトやウーバーの乗車運賃への新たな課税措置が導入された主な根拠として渋滞を挙げている。全米の他の規制当局も同様の課税を検討している。ウーバーやリフトは渋滞を加速させたことを認め、もはやライドシェアが交通量を減らすとは言わなくなった。ただ、一部の調査では両企業がこの問題に果たした役割を誇張していると主張する。
ライドシェアの理想郷、交通渋滞で立ち往生
配車サービスで交通渋滞を解消されず、むしろ悪化か
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