かつて2015年に経営破綻したスカイマークは、その後、ファンド主導で再建を行い、わずか2年で復活を遂げた。当時、新経営陣が重視したことの一つが、風通しの良い組織風土作り。そこで注目したのが「ほめ達研修」だった。今では約600人の社員がほめ達というスカイマークは、いかにして組織風土を変革したのか。
社員600人が
ほめる達人に
ほめる力によって組織を変革させた成功事例の1つが、航空会社のスカイマークです。
2015年の経営破綻後、再建のために新経営陣が導入したのが、ほめ達研修でした。
新経営陣たちは投資ファンドなどから来ていましたが、自分たちは「ハゲタカ」ではないと社員に伝え、安心安全な場、心理的安全性を確保することで経営再建への取り組みを加速させたいと考えていました。
まず目指したのは、スモールサクセスの共有を行うことで、低下している社員の自信やモチベーションを上げること。
そして次のステップは、悪い情報こそ上に上がりやすくすること。これにより予備機をどこに回すかが判断でき、定時運航率の向上につながると考えたのです。そのためには、いかに風通しの良い組織を作るかが重要となります。
スカイマークの再建をいかに実現したかについては、スカイマークの市江正彦社長(今年2月13日に退任)がダイヤモンド・オンラインのインタビュー『JAL・ANAを超え「定時運航率1位」を実現したスカイマークの組織改革』でも語っています。