褒め言葉一流のグローバルエリートは、どんな褒め言葉を使っているのでしょうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 皆さんこんにちは、澤です。

 皆さんは褒め上手ですか?お子さんがいる方であれば、毎日褒めてあげていますか?管理職の方であれば、毎日チームメンバーを褒めていますか?

 すでに心がけて褒めるようにしている方もいる一方で、思い出してみると小言の方が多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。相手のネガティブなポイントは、良いところよりも目につきやすいものです。ですから、失敗や悪い癖、自分の気に入らない行為を指摘して注意したり叱ったりするのは、非常に簡単です。しかし、褒められるとうれしいのは子どもも大人も同じ。相手を喜ばせることができれば、自分にも幸福感をもたらしてくれます。

 また、褒め上手な人は良好な人間関係を作る名人でもあります。人間関係に恵まれていれば、様々な仕事がスムーズに進み、トラブルの時に助けてもらえる確率が高くなります。

 そこで今回は、「褒めること」の効用について考えてみたいと思います。

実は褒めるのはすごく難しい
「褒め上手」になる方法とは?

 ある高名なインタビュアーの方とお話しした時、その方は「人のアラを見つけるのは、とても簡単。でも、褒める部分を探すのは頭を使わないとできない」とおっしゃっておられました。確かに、褒めるのにはかなりのパワーが必要です。

 まず、的外れな褒め方をしないように相手をリサーチする必要もありますし、漠然と褒めるのではなく具体的に褒めないと、相手はうれしくないどころか「ずいぶん表面的なことを言う人だな」とネガティブな印象を持ちかねません。つまり、相手を褒めるには相手に対して徹底的に興味を持つところから始めなくてはなりません。

 関係性の薄い相手でかつ情報が少なければ、目の前にある「見た目」の情報と、名刺に書かれている情報、そして質問によって「私はあなたに興味がありますよ」というシグナルを出す必要があります。

 例えば技術者の方にお会いした時、「工学博士」などの肩書がついていたら、これは褒めポイントです。でも、いきなり「工学博士すごいですね。かっこいいですね」では、ちょっと薄い褒め方です。