その言葉でいいのか?
気持ちの奥に手を伸ばしてみよう
思いが込みあげる映画のセリフ。
悲しみで心を濡らす小説の一行。
笑いをかっさらう漫才のツッコミ。
僕たちの心をつかむ数々の言葉は、間違いなく書き手が言葉を選び抜いた結果なのだ。心に芽生えたこの思い、どの言葉を選ぶのか?
一番手の届きやすい引き出しから言葉を取り出しても、もちろん構わない。
でも、その周辺にもっと伝えられる言葉が何かあると思うのであれば、普段使っていない引き出しに手を伸ばしてみよう。
でもあなたに誤解してほしくないことがある。
僕は、まるで言葉狩りのように、「素敵という言葉を使ってはいけない」と言いたいわけではない。心に響いた出来事がある。目の前にそれを伝えたい人がいる。目をきらきらと輝かせて伝える「素敵です!!」ほど、相手に気持ちが伝わる言葉はないと思うのだ。心掛けたいのは、自分の言葉の選び方のクセを意識すること。
よく使ってしまうな、という言葉。僕にとっては「素敵」で、あなたにとっては「すごい」かもしれないし、もしくは「エモい」かもしれない。その気持ちの奥に手を伸ばしてみよう。
関連記事
ツイッターという140文字の小説