異例の「2年前の容疑」で逮捕

 槇原被告は2月13日、警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。

 起訴状によると2018年4月11日、東京都港区のマンション一室で覚せい剤0.083グラムを、同3月30日には亜硝酸イソブチルを含む液体64.2ミリリットルを所持していたとされる。

 通常、薬物事件は言い逃れができないように現行犯逮捕するのが普通だ。なぜ、2年近くも前の事件での摘発になったのか。

 全国紙社会部デスクによると、このマンションには当時、槇原被告と一緒に、所属する芸能事務所関係者の男性(43)が同居。

 男性は18年3月16日と同30日に覚せい剤所持で起訴され、有罪判決を受けていた。組対5課はその後の捜査で、槇原被告も関与していた疑いが強いとみて逮捕に踏み切ったという。

 槇原被告は99年8月に覚せい剤所持の容疑で現行犯逮捕され、同12月に執行猶予1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

 事務所関係者の男性もこの時、槇原被告と一緒に覚せい剤を所持していたとして逮捕され、有罪判決を受けていたのだ。

 組対5課の調べに対し、男性は薬物に対して「槇原被告のものだと思う」という趣旨の供述をしており、吸引用とみられるガラス製のパイプも見つかっていた。唾液からは槇原被告のDNA型が検出されていたという。

 槇原被告は今回の事件で逮捕直後は「昔のことでよく覚えていない」などと供述していたが、取り調べの後は所持の容疑を認めつつ「長い間、薬物は使用していない。検査しても反応は出ないはずだ」と説明。

 その通り、逮捕された2月13日以降、警視庁の科学捜査研究所で行われた尿検査の結果は陰性で、違法薬物の成分は検出されなかった。

 しかし、今回の逮捕容疑で家宅捜索された際、東京都渋谷区の自宅からラッシュとみられる液体と割れたガラス製のパイプを押収していた。