今、日本では空前のサウナブームが起きています。
芸能人や著名な経営者にも「サウナ好き」を公言する方が増え、また身近なビジネスパーソンで、精力的に仕事をこなすトップエリートと呼ばれる男女がこぞってサウナに通っています。なぜ、仕事ができる人は、サウナにハマるのでしょうか?
サウナを初めて科学的エビデンスに基づいて解説した話題の書「医者が教えるサウナの教科書」の著者であり医師でもある加藤容崇氏が、自身が代表理事を務める日本サウナ学会について説明します。
今日、3月7日は「サウナの日」です。私は、日本サウナ学会の代表理事も務めています。
日本サウナ学会(https://www.ja-sauna.jp/)って、聞き慣れないですよね(笑)。一体何をしているところなのでしょうか?
主な活動内容は、サウナ研究・調査と、教育・啓蒙活動です。本書でも紹介しましたが、これまで国内外でサウナの健康効果などに関する多くの研究論文が発表され、サウナにはとても多くの健康増進効果があることが分かってきました。不眠症や鬱、認知症などの疾患への効果が示唆されています。しかし、これらの結果はまだ『とっかかり』に過ぎません。本当に効果があるのか? なぜ効果があるのか? など、さらに詳細な研究を進め、サウナの効果を証明する必要があります。
研究を進めるにはサウナーの皆さんの協力が必要。でも、サウナに興味・関心はあってもどう研究としてアウトプットしたらよいかわからない。そういう会員の方たちのサポート(研究デザイン、倫理審査、研究の実行、データ解析、論文化、PRまで)も、学会では手掛けて行く予定です。「サウナに入るとやる気スイッチが入るように思う」、「サウナに入ると頭の回転が早くなる気がする……」など「サウナに入ると⚫⚫になる」という自分の仮説をお持ちのサウナーの皆様、是非、研究をしてみませんか?
また、現状の日本のサウナ施設についての安全対策も行う予定です。サウナ施設の現状把握するための調査をし、安全で健康増進に効果的なサウナ利用法を広めていきます。同時に、研究成果を発信する教育・啓蒙活動も進めていく予定です。
2020年3月7日から会員募集スタート
日本サウナ学会は実は昨年設立されたのですが、2020年の3月7日から、会員募集もスタート。サウナ‐の皆様の身近な疑問や期待に答えるべく、ますます積極的に活動していきます。