新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われている西側諸国は目下、将来に深い意味を残す問いに直面している。「世界の代替モデルを自負する独裁国家の中国が成功する一方で、西側諸国は失敗に終わるのか?」新型コロナウイルス感染症「COVID-19」はすでに、ここ数世代に起きた公衆衛生の危機で、最も甚大な影響をもたらしている。地域の全面封鎖や航空便の運航停止、世界経済への打撃など、これらすべてが新型コロナが中国国外でも広がり始めてわずか数週間のうちに起きた。湖北省武漢やその周辺で最初に感染が広がった昨年12月から1月初旬は、当局の隠ぺい姿勢や告発者への処罰がウイルス拡散に寄与した。その後、中国は市民の接触を大きく制限する厳しい措置を導入。封鎖により、ひとまず感染の拡大を食い止めたもようだ。8日に新たに確認された感染者は44人と、1日当たりに判明した感染者数としては、ウイルス感染が急激に広がっているイタリアや韓国、フランス、そして現時点では米国をも大きく下回っている。