発売前に大増刷3万部!ジム・ロジャーズ氏(世界3大投資家)、チャン・キム氏(“ブルー・オーシャン戦略”INSEAD教授)、竹中平蔵氏(世界経済フォーラム理事)、中野信子氏(脳科学者)が絶賛したコミュ力の神髄を、“グローバル・エリート”ことムーギー・キム氏が完全に書き下ろした新著『世界トップエリートのコミュ力の基本~ビジネスコミュニケーション能力を劇的に高める33の教訓』(PHP研究所)。そのムーギー氏が、幻冬舎の名物編集者であり、新刊『マンガ 死ぬこと以外かすり傷』(幻冬舎)を上梓した箕輪厚介氏と、ビジネスコミュニケーションおよびコミュニティービジネスについて語り合った。(構成/田村知子)
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「お金を払ってでも、好きなことをやる」
これは本当に“やりがい搾取”なのか
ムーギー・キム(以下ムーギー) 箕輪さんは編集者でありながら、自身のオンラインサロン『箕輪編集室』を主宰されています。それに触発されて私も「最強&一流の基本」というオンラインサロンを「世界トップエリートのコミュ力の基本」の実践の場として開設しましたが、あらためて1000人を超える箕輪編集室の人気のすごさを思い知りました。
このオンラインサロンにとって本質的な価値を考えると、やりたいことや価値観ベースで人が集まって、そこにフィットする人たちと一緒に楽しく活動できる場であることが重要ですよね。
箕輪厚介(以下箕輪) その通りだと思います。若い世代は特に、自分がやりたいことなら、お金を払ってでもやりたいという人が増えていますね。例えば、箕輪編集室のメンバーには、テレビ局の社員も結構いるんですよ。でも、今は働き方改革の一環で、もっと仕事をしたくても、早く帰されてしまう。
それで、高いお金をもらって局で働いている若手が、もっとYouTubeなどで見られる映像を作りたいといって、会費を払って箕輪編集室に参加する。そういう不思議な現象が起きています。
ムーギー 「お金を払ってでも、好きなことをやりたい」という人を集める場を提供できているところが、新しいコンセプトとして興味深いですね。
箕輪 ありがとうございます。でも、それを言うと、すごくたたかれるんですよ。先日も、Twitterで「意味のない長時間労働させる会社には給料高くても人は集まらないし、面白い体験ができる場所なら逆にお金を払って働くよね」って投稿したら、某・元県知事に「ブラックな発言だ」「こういうやりがい搾取に騙されちゃいかん」って絡まれました。