米国の大手銀は株主への配当金支払い継続を容認される公算が大きい。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で不良債権が膨らみ、いずれ貸し手の重荷となる脅威が懸念されている。  米国の元規制当局者の間では、失業者急増や事業混乱が2008年の金融危機を上回る規模となる恐れもある中、大手銀の資本保全のため、連邦準備制度理事会(FRB)が配当支払い停止を命じるべきだとの声が出ている。