新型コロナウイルス危機により、何百万人もの米国人が失業に追い込まれた。風向きが変わるまでには、さらに数百万人がレイオフに直面するだろう。これら失業者の職場復帰は早ければ早いほど良い。危険なのは、多くの失業者にとって、これが早期に訪れる見込みは薄いことだ。米労働省が9日発表した新規失業保険申請件数(4日終了の週)は661万件と、過去最多だった前週の687万件をわずかに下回る水準となった。1週間遅れで発表される失業保険の受給者総数(3月28日終了週)は746万件に増加。2009年5月に記録した過去最多の664万件を上回った。失業者が急増した前回の金融危機でも、受給者総数が664万件の水準に達するまでには何カ月もかかった。