新型コロナウイルスの感染が初めて確認された中国の武漢の医師らは、抗マラリア薬のクロロキンについて、コロナ患者の治療に有効であることを示す明確なエビデンスはないとの見方を示した。治療薬候補としてクロロキンが有望だとするドナルド・トランプ米大統領の見解に疑問が生じている。武漢当局の手配により9日、病院でインタビューを行った。医師らはコロナウイルスに対するクロロキンの有効性については、さらなる研究が必要だと指摘。投与された患者の予後はさまざまで、決定的な結論は得られていないと話した。また、服用量についても懸念の声が上がった。地元の保健当局は2月、クロロキンを過剰摂取すると死に至る恐れがあると警告している。