「3拍子ウォーク」が習慣にしやすい理由

そう考えると、「3拍子ウォーク」は、いい意味ですごくレベルが低い
いつもやっている歩き方を変えるだけでいいのに、体の変化を感じやすいから、コスパがいい。「自己満足」を得られるスパンが短いのだ。

だからこそ、「3拍子ウォーク」を習慣化できると、新しいことに挑戦するのに抵抗がなくなり、どんどん次のステップに進める人が多いのだと思う。
事実、マユウさんのレッスンがきっかけで運動嫌いを克服した人も多い。

「レッスンに参加する方のほとんどは、最初のうち、あまり明確な目標がありません。
『なんとなく変わりたい』くらいの気持ちです。
でも、まず歩き方を変えることからスタートして、消費カロリーが増えると、ぐだぐだな生活をしていた人でも、生活が整っていくんです。
だから、『歩き方を変えたら、結果的にやせていた』という人が多いですね。

そうやって、だんだん慣れてくると『歩幅を広げて歩く』のが、私のように当たり前になってきます。
『3拍子ウォーク』をマスターすると、特に男性は、筋トレにチャレンジする人が多い。できることが増えると、次の課題や目標を設定したくなるんだと思います」

正直なところ、「歩き方を変えたくらいでそんなに大きな変化が起こるものなんだろうか?」と疑問も抱いていたのだが、マユウさんの話を聞いて、よくわかった。
歩き方を変えた「くらいで」と思うような、誰もが当たり前にしていることに「変化」を取り入れるからこそ、意味があるのだろう。