コンビニ王者のコロナ対策は
いまいちウケが悪い

 同様の動きは他社にも広がっていて、ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングスも、パートやアルバイトを含む全従業員約2万6000人にボーナスを支給したと発表した。既に社会問題化しているが、ドラッグストア従業員は「なんでお前たちはマスクをつけているのに、客に売るマスクがないんだ!」などヤクザも真っ青の因縁をつけるクレーマーの対応に追われ、心身を壊す人が続出している。同社の取り組みは「ライフ」と同様に、「こういう会社が増えてほしい」と絶賛されている。

 しかし、その一方で、このように好意的に受け取られるコロナ対策ばかりではない。やっていることは至極真っ当なことで、もっと評価されてもいいはずなのに、世間から「ふーん、まあ、それくらいやるのは当たり前でしょ」なんて軽くスルーされたり、「もっと他にやることあるだろ」なんて嫌味を言われてしまう企業もチラホラと現れてきている。

 その代表が、スーパーやドラッグストアと並んで、外出自粛に欠かせぬインフラとして通常営業を続けるコンビニの最大手、セブン-イレブン・ジャパンだ。

 コンビニはスーパーやドラッグストアほど客は殺到しないが、こちらも「従業員の負担増」が指摘されている。コンビニバイトは、トイレ掃除やレジ接客という感染リスクの高い仕事が多いだけではなく、ドラッグストアの店員同様、マスクが品切れということで客から罵倒されたりするからだ。

 しかし、セブンが今月15日時点で世に公表している新型コロナ対策には残念ながら、そのような現場の負担を軽減させるような目立った取り組みはない。例えば、セブンは8日に「店舗における感染防止策」というニュースリリースを出した。その内容はざっとこんな感じだ。

「レジカウンターのお客様と従業員の間に、透明の間仕切りを設置し、飛沫の飛散を防止」

「その他、出勤前の検温等、店舗従業員の体調管理や、マスク着用の励行と手洗い・手指の消毒・うがいの実施についても、引き続き行っていきます」(同社ニュースリリースより)

 最大手の取り組みということで、メディアもこぞってこれを取り上げた。皆さんも「レジにコロナシールド」なんてニュースを目にしたことだろう。

 ただ、ニュースにはなったものの、ぶっちゃけ、称賛されるというムードはなかったのではないだろうか。むしろ、SNSやネットを見ると、「確かにそういう対策も必要だけど、その前に現場で頑張るバイトに何かしてあげたら」というケチをつける声も少なくないのだ。