ニューヨーク・セントラルパークの新型コロナ患者用の仮設病院ニューヨーク・セントラルパークの新型コロナ患者用の仮設病院 Photo:PIXTA

 IMF(国際通貨基金)は、2020年の世界経済はマイナス3%成長と予測した。これは、もはや驚くことではない。

 重要なのは、IMFが出した「最悪シナリオ」のほうだ。

 それによるとV字回復がなく、マイナス成長が5年間も続くとしている。ワクチンが開発されていない現段階では、最悪シナリオを無視するわけにはいかない。

IMFの標準予測では、
世界はマイナス3%だが、V字回復

 IMFは、4月14日に発表した「世界経済見通し」で、標準のシナリオ(基準ケース)として、2020年の世界経済の成長率(実質GDP伸び率)をマイナス3.0%と予測した。 日本は、マイナス5.2%だ。

 これは、リーマンショック後の09年を超え、大恐慌以来の経済悪化だが、いまや驚くことではなくなってしまった。