原油市場がマイナス圏に突入した。4月20日に米WTI原油の先物価格がマイナス40ドルを記録、原油の売り手が買い手にお金を支払う前代未聞の異常事態である。権益を巡って戦争まで起こるほど重要な資源であった原油に今、何が起きているのか。いまだかつて経験したことがない「逆オイルショック経済」。世界経済を揺るがす、この異常事態を読み解く羅針盤となる緊急特集をお届けする。
5月5日(火)配信
原油暴落で「石炭からLNG」大転換へ、得する電力会社と損する商社はどこ?
原油価格の暴落に引きずられて液化天然ガス(LNG)の価格も下落した。これにより「安価な発電燃料」は石炭からLNGへ代わるかもしれない。発電燃料の大転換で得する会社、割を食う会社を明らかにする。
5月4日(月)配信
新型コロナ発の逆オイルショックが招く2つの「世界恐慌シナリオ」
新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した需要減に、産油国同士の「価格戦争」が加わって原油価格が暴落した「逆オイルショック」は、「マイナス価格」まで突き抜けた。逆オイルショックが招く新たな“世界恐慌”の危機について解き明かす。
5月3日(日)
三井物産が「脱原油」へ、資源商社に変革迫る逆オイルショックの衝撃
逆オイルショック経済は、これまで原油ビジネスで莫大な利益を稼ぎ続けた総合商社にも大きなインパクトをもたらす。業界随一の石油・ガス権益を持つ三井物産の動向に迫った。
5月2日(土)配信
原油異常事態!世界の金融・社会・地政学を揺さぶる原油の裏側を徹底解説
2020年4月20日、原油価格がマイナス価格に沈み、大きなニュースになりました。しかし、そもそも原油価格はどうやって決まるのでしょうか。なぜ世界の金融市場や政治などにまで影響を与えるのでしょうか。過去の「週刊ダイヤモンド」に掲載した原油関係の記事の再編集版を基に、世界一わかりやすい原油解説講座をお届けします。
4月29日(水)配信
原油価格がマイナス圏突入の「逆オイルショック」が金融危機を招く理由
“逆オイルショック”だ。原油価格の代表的指標であるWTIが一時、マイナス価格に沈んだ。コロナ禍に端を発する経済失速による需要蒸発で原油は大幅な供給過剰。今後も価格低迷は不可避だ。採算の取れなくなったシェール企業の破綻が相次げばハイイールド債、CLO(ローン担保証券)などの価格が下落し、金融危機を招きかねない。原油価格がマイナスに陥った背景と原油価格低迷が金融危機を招くメカニズムを解明する。
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