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2020年4月20日、原油価格が史上初のマイナス価格に沈み、大きなニュースになりました。しかし、そもそも原油価格はどうやって決まるのでしょうか。なぜ世界の金融市場や政治などにまで影響を与えるのでしょうか。特集『逆オイルショック経済』の#2では、過去の「週刊ダイヤモンド」に掲載した原油関係の記事の再編集版を基に、世界一わかりやすい原油解説講座をお届けします。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

原油価格の下落は私たちの
生活にプラス?それともマイナス?

 2020年4月20日、原油価格の代表的な指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が、マイナス37.63ドルに下落しました。1月には60ドル台でしたから、一気に90ドル近く価格が下がったことになります。

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴って経済が減速し、原油の需要が大幅に減少したことが原因でした(詳しくは#1『原油価格がマイナス圏突入の「逆オイルショック」が金融危機を招く理由』を参照)。

 では、この状況は私たちの生活にプラスなのでしょうか、それともマイナスなのでしょうか。