パーソナルブランドを身につけると「対価を支払ってでもあなたでなくては」と「あなたの強み」を求める顧客(ファン)を獲得することができます。つまり、「この人でなければ駄目だ!」「この人から買いたい」「この会社の商品・サービスを買いたい」と多くの人に思わせ、売り込まずに潜在顧客を掘り起こし、集客し、継続的な関係を構築することが可能になるのです。
では、なぜパーソナルブランドを身につけると、このようなことが可能になるのでしょうか?
それには注目すべき3つの背景があります。
第1の背景:仕事を獲得する前提、環境が変わった!
経済のグローバル化による国際競争力低下、デフレなど日本経済の大きな変化により、仕事を獲得する環境は大きく変わりました。
皆さんも既にご存じの通り、グローバルがもはや特別な環境ではなくなった現在、日本の企業は海外の企業との熾烈な競争を余儀なくされています。その結果、必要になれば会社ごと海外に出て行くことは当たり前になってきています。発注する立場も同様で、そのような状況の中で勝ち抜いていくためには、それまで国内企業に発注していたようなものも、コストが安ければ海外の企業に発注することも普通になってきています。
つまり、グローバル化による「価格のフラット化」が起こっているのです。
明確な差別化を打ち出さなければ、日本製だから、日本の企業だから、という理由だけでは、もはや価格は維持ができなくなりました。
このような状況は海外で戦っている企業に限った話ではありません。海外で戦っている企業と取引している会社や関連している企業は、ほぼ同じような考え方を強いられることになります。
そこでは、今までと同じ商習慣のまま仕事を依頼されるということは考えられません。「あなたでなければならない」という強みを発揮できず、他社と同じようなことしかできなければ、確実に価格競争の負のスパイラルに陥ってしまうということです。