前回は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、在宅勤務や自宅待機によって働き方が変わり、「コロナストレス」を感じている人が増えていることをお話ししました。人間はストレスがたまると、気分の落ち込みや意欲減退、不眠などの症状が体に表れ、「コロナ疲れ」に陥ってしまいます。そして、対策を講じないと「コロナうつ」になる可能性があります。そこで、今回は、「コロナうつにならないために自分自身でできる対策」についてお話しします。(アドバンテッジリスクマネジメント キティこうぞう)
コロナ疲れ解消のヒントは
RPGにある?
ストレスがたまる状態が続き、コロナ疲れに陥ったときにはどうすればいいのでしょうか。そのヒントは「ロールプレーイグゲーム(RPG)」にあります。
世の中にはさまざまなRPGがありますが、その多くで、敵に遭遇してすぐに交戦するのではなく、まずは「コマンド」を聞かれます。プレーヤーは「たたかう」「にげる」「どうぐ(をつかう)」「じゅもん(をとなえる)」など複数のコマンドの中から自分が取る行動を選択します。その行動によりキャラクターの経験値を蓄積しパワーアップすることによって、目標を達成していくのです。
このRPGの仕組みを、現実世界の今の状況に置き換えてみましょう。ここで私たちに与えられている「コマンド」は、「たたかう」か「にげる」かの二択ではありません。つまり、RPGのように「どうぐ」や「じゅもん」を使って新型コロナウイルスという敵(脅威)に対して感じているストレスを緩和し、倒していくこともできるのです。
ここからは、「どうぐ」や「じゅもん」を使ってコロナストレスを緩和していく具体的な方法をお話ししていきます。