転職を考えるとき、自分ひとりで解決することが難しい時代になってきました。
「転職」「求人」というキーワードで検索しますと、膨大な量の求人情報があふれていることと思います。確かにここ3年半で、これまででもっとも求人数が多くなっているというデータもあり、いまは情報過多、求人過多時代です。
一方で各社の採用水準を見ていますと、決して以前よりその水準を下げているわけではありません。やはりリーマンショックの影響から、企業は採用水準を下げてまで人材を獲得しても、その後不景気になったときに人材がコストになると考えているようです。従って、求人数は増えているものの、安易な採用は避けようという姿勢を感じています。
実際に転職活動をするときに、人材エージェントを使う方が多いわけですが、どの人材エージェントと付き合うのが一番よいのでしょうか?とはいえ実際に、最高の人材エージェントを探すのは難しいところです。しかし、最悪の人材エージェントを見分ける方法はあります。
今回は、前回に引き続きいくつかの悪いエージェントの例をご紹介して、皆さんのお役に立てればと思います。自分自身もエージェントですので、自戒の念もこめて書かせていただきます。
“ヘッドハンティング”に浮かれるな!
興味のない会社へ勝手に推薦されることも…
私が知人から聞いた話です。35歳ではじめての転職というAさんは、日本の大手IT企業に勤務し、プロジェクトマネジャーを務める男性でした。
ある日、ヘッドハンターからスカウトの電話がありました。
「ある方からあなたが優秀な方だとお伺いしまして、ご連絡をさせていただきました。一度お会いいただけませんか?」