中国の半導体企業の株価が最近上昇している。中国政府が掲げるハイテク部門の「自給自足」政策からこうした企業が恩恵を受けると投資家が見込んでいるためだ。トランプ米政権が中国の華為技術(ファーウェイ)への半導体供給を阻止しようとするなど貿易摩擦が続くなか、中国政府は主要テクノロジー部門で自給自足を達成しようと必死だ。投資家は、各国が無線ネットワークをアップグレードし、コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のため消費者が自宅で過ごす時間が増えるにつれ、半導体需要が増加することにも期待している。電気通信機器や携帯電話の世界的な企業であるファーウェイにとって、こうした国際的傾向は追い風になるだろう。ファーウェイが中国で設計・生産された製品の使用を増やせば、国内半導体企業を後押しすることになる。