新型コロナウイルスの感染者数が次第に下がり始めている。感染がこのまま終息に向かってくれるのならこれに越したことはない。一方で、コロナ後にはこれまでの「働き方」が変わるという予測もある。コロナ禍をテレワークで過ごした人々に個人的な意見を聞いてみよう。(フリーライター 武藤弘樹)
多大なる影響をもたらした新型コロナ
仕事への価値観は変わったか
仕事への価値観は時を経て変わってきている。昭和は「大志を抱いてギラギラしていることこそ正義で、そうでなければ男性としての魅力に欠ける」くらいの空気があったが、現在に近づくにつれて段々と、「大志を抱かなくなって別にいい」「平和に暮らせればいいでしょう」「むしろ安定した生活こそ至上」のような価値観が台頭してきて、この証左としていつだったか子どものなりたい職業のランキング上位に公務員が挙がってきたとかなんとかで話題になった。
令和現在は依然として「“大志を抱いてギラギラ”も浪漫があってかっこいい」という価値観もありつつ、マイホーム主義や平穏で安定した生活至上主義も同じくらい市民権を得ている、というのが現状である。
5月19日現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、日本では自粛生活が呼びかけられてきている。感染者数が減少傾向にあるようなので緊急事態宣言は近々解除されるかもしれないが、解除された瞬間からコロナ禍以前の生活がいきなり戻ってくるわけではない。