ゾンビ企業延命への批判に答える

 世の中には、不況には「ゾンビ企業を一掃して新陳代謝を進める」という効用があるのに、政府がゾンビ企業を延命してその効用を無にするべきではない、という論者がいる。

 ゾンビ企業というのは、生産性が低く、新型コロナ前でも赤字であったような企業のイメージであるだろうから、まさに筆者が上で論じたことを真っ向から批判しているということだ。

 そうであれば、筆者としての反論を記しておく必要があるだろうから、以下に示しておくこととする。理屈っぽい議論になるが、ご容赦いただきたい。

 ゾンビ企業撲滅論者は、非効率な企業が労働力等を抱え込んでいるから、効率的な企業に労働力等が行き渡らないのだと主張しているようである。

 完全雇用を前提とするならば、そうした議論は成り立つのかもしれないが、不況が深刻で失業者が大勢いる状況下では、ゾンビ企業が労働力を抱え込んでいるとしても、効率的な企業の邪魔にはなっていないはずである。