中国の全国人民代表大会(全人代)は今週、香港に約束されていた法的自治権をはく奪する動きに出る。そして米国は27日、そうした行動には代償が伴うことを明確にした。マイク・ポンペオ米国務長官は「香港が中国と切り離された高度の自治権を維持している」と認めることを拒否した。これは米国が自国の法律に基づいて、さまざまな制裁を実施し、香港に与えている貿易面などの優遇措置を撤回できるようになることを意味する。  ポンペオ氏は「この決断は気分のいいものではない」と指摘した上で、「正しい政策立案のためには、現実を認識しなければならない」と語った。