新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が最終的に封じ込められた後の世界は、以前とどう変わるのか。企業の役員室や新聞のコラムにはそうした疑問に関するさまざまな見方があふれている。投資家は、長期的にどの企業が勝者・敗者になるかの判断に基づいて、賭けに出ている。しかし、すべての疑問の底流には、何がノーマル(通常)と見なされるのかという面での不透明感がある。また、大きな出来事の最中での判断には誤りが多いということは、歴史が示唆している。筆者は、起こり得る主要な変化として以下の5点を考えている。その変化が起こらないかもしれない理由についても考えている。筆者は正解を知らない。だからこそ状況は不透明なのだ。しかし、こうした可能性の項目を列記しておくことは、今後起き得る変化に備えるための策にはなるだろう。