【管理職のお悩み(3)】
雑談もなく、チームの一体感がなくなっている気がします

Q.雑談などもなくなり、チーム内の一体感がなくなっている気がします。どうすればテレワーク中でもチームワークを保てますか?

 チームづくり、チームの一体感の醸成についてはさまざまな観点がありますので、一口にはいえませんが、ここでは雑談に注目して話をしていきましょう。

「自分1人で頑張っている」「誰にもケアされていない気がする」「同僚と比べて自分の進捗がわからない」…こういった孤独な状態に陥ってしまうと、テレワークをつらいものだと感じるようになります。

 そうしたなかで、テレワークをソロワークとせず、チームのみんなとつながっている、みんなも同じ状況にあると実感するために、雑談は効果的です。雑談というと、“無駄話”と思う人も多いかもしれません。しかし、自分の仕事以外の話や思いを語ったり、他のメンバーのことを知ったりして、「不安や懸念を持っているのは自分だけじゃない」と安心できる場や機会として、とても大切です。

 そこで例えば、テレワーク下では「オンラインで同じ時間を共有する」のはいかがでしょうか。とりとめのないことを話す専用のスレッドや、誰でも参加可能な無駄話をする3時からのお茶の時間、みんなで体を動かすラジオ体操やヨガの時間などを設けるのです。

 当社では、アフターコロナについて考える雑談の部屋、イノベーションについて緩く話す雑談の部屋など、直接業務に関するものではないけれど、真面目なものもあったりします。

 雑談はチャットで行う方法もありますが、圧倒的にビデオ会議を使う方がいいでしょう。顔色、声のトーンを聞くことで、メンバーの様子も知ることができます。

 とはいっても、いきなり始めるのはハードルが高いもの。雑談にも慣らし運転が必要です。より階層の高い管理職に、プライベートの話をしてもらったり、事前に運営側の人にレスポンスをお願いしておくなど、誰かが話をして終わりではなく、その内容が誰かに拾われる流れを作り、雑談が活性化するようにしましょう。