「浮きこぼれ」が最高に面白い
河原:ちなみに西村さんが好きになる人っていうのはどういうタイプなんですか?
西村:ひと言で言うと、「浮きこぼれている」人ですね。「落ちこぼれ」じゃなくて、「浮きこぼれ」。趣味・趣向が人と違っていて、突き抜けているがゆえに浮いいてしまった人。そんな人は最高に面白いですよね。
河原:よく分かります。新規事業を担当している人やベンチャー企業を経営している人も浮きこぼれが多いですよね。西村さんも浮きこぼれなんじゃないでしょうか。
西村:僕自身は19歳で学生結婚をして父親になりました。その時から、マイノリティな人生を生きることになったです。ただ、人と違うことはとてもラクですよね。僕自身、就職活動でもすぐに覚えてもらえましたし、コミュニケーションコストが低いですから。
河原:コミュニティを束ねている人も、浮きこぼれ率が高いように感じます。実際には人間関係を調整するような仕事ですから、イヤな経験をすることもあります。それを「まあ、こういうものだし」とやり通せるのは、やっぱり浮きこぼれているからなんでしょうね。
西村:コミュニティをつくる人も浮きこぼれている人が多いですよね。既存の枠で収まらないから、自分でつくっていくわけですから。
河原:多様性を理解できる人、マイノリティなポイントを理解できる人、とも言えますね。(後編に続く)