『ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書』の発売に合わせて、コミュニティ運営者などが集まるオープンコミュニティ「河原あず・藤田祐司のコミュつく!」がスタートしました。同時に毎週火曜夜9時~10時には、生配信オンラインイベント「コミュつく!」
をシリーズ開催している。本連載ではその内容を紹介します。この初回ゲストとして登場したのは、『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』著者でもあり、パラレルマーケターの小島英揮さん。小島さんは活況の「コミュニティ」ブームについて、場合によっては幻滅期に入ると警鐘をを鳴らす。どういうことだろうか(今回はその前編)。
藤田祐司さん(以下、藤田):『ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書』と連動してコミュニティに造詣の深いキーパーソンにお話をうかがう連載イベントをスタートします。この1回目に登場いただくのが、パラレルマーケターの小島英揮さんです。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、コミュニティやイベントの形が大きく変わろうとしている状況を、コミュニティの第一人者である小島さんはどうご覧になっていますか。
小島英揮さん(以下、小島):コミュニティをこれから立ち上げる人にとっても、コロナ前とコロナ後では状況が全く違うはずです。コミュニティとは、人と人が動き、そして出会うこと。そのためにイベントやセミナーも存在していました。実際に人と人が出会って行動につながることが、コミュニティの醍醐味だったわけです。
私はそれをリアルの場や、Twitterなどを活用したインターネット上などで実践してきました。けれどコロナ後の世界では、さらに新しいフォーマットは生まれると思って期待しています。
藤田:オンラインイベントでも、Twitterでつぶやいてもらうほかに、フェイスブックやYouTubeのコメント欄を活用して盛り上げていくようなスタイルが、少しずつ広がっていますね。
河原あずさん(以下、河原):オンラインイベントは通常、どうしても参加者の表情を見ることができません。その点、コメントなどが分かるようになると、励みになりますよね。反応があることが分かりますから。
小島:反応ないとどうしてもさみしくなりますよね。
河原:これまでのリアルイベントでは、目の前の参加者の熱気を感じながら話をしてきました。それがオンラインイベントになって、どんな形で熱量をつくっていくのかは、相当考えるようにりました。そして答えの1つが、みなさんのコメントだったわけです。