イベント終了後、いかに行動を促すか

西村:イベントを開催すると、参加者の熱量が上がりますよね。これが冷めないように、できればイベント当日、遅くても翌日の朝イチに投稿をして、「チェックアウトしましょう」と参加者に呼びかけていました。

 チェックアウトをして、イベントの気づきや学び、さらには具体的なアクションとして参加者それぞれが何をするのかを、スレッドに投稿しましょう、と促していました。「チェックアウトをするところまでがイベントです」と伝えて、なるべく参加者に主体的に加わってもらうようにしていたんです。

藤田:先週のイベントでは、パラレルマーケターの小島英揮さんも「アウトプットファーストでコミュニティに還元することを考えよう」と言っていました(詳細は「オンラインで通用しない人間の「オーラ」、どう演出する?」)。チェックアウトは、呼びかければみなさん、書き込んでくれるのでしょうか。

西村:比較的、やってもらえます。そこにもテクニックがあるんです。特に最初にコメントを書き込むのはハードルが高いですよね。ですから、コミュニティの立ち上げ初期などは、「コメントを書いてね」と直接、何人かの参加者にお願いしていました。2~3人、書き込むようになると「場」ができて、その後に続きやすくなります。

河原:イベントを通して参加者の行動や意識がどう変わったのかということは、とても重要ですよね。それを確認する上でも、チェックアウトで確認するのは、参加者のコミュニティに対する帰属意識の上昇にもつながるはずです。

西村:自分も気づきを得られるし、ほかの人のチェックアウトの視点を見ても学びがあります。

河原:西村さんの著書『複業の教科書』を読んでいても、複業研究家として、人とのつながりが大切だというのが身に染みて理解されているように感じます。ただ一方で、その人とのつながりを、どうやってつくっているのかと思っている人も多いはずです。人とのつながりづくりで、意識していることはありますか。