中国のウェブサイトなどによると、中国で2~4月ごろによく売れたものといえば、牛肉や鶏肉などの肉類、小麦粉、比較的保存が利く野菜、インスタントラーメン、冷凍食品、飲料、調味料、乳製品など、がっつり食べられるものや必需品が多かった。これらは日本人とあまり変わらないように見えるが、中国料理には大量の油を使うため、とりわけ油を買う量はハンパなかった。

 小麦粉も買っていたが、それはお菓子作りのためではなく、餃子や麺類を作るためだ。大量の餃子をお皿に並べた写真や、粉をこねて麺を打つ動画をSNSに投稿している人もいた。

手作りは大好きなのだが
「おやつ」という発想はなかった

 彼らも手作りは大好きなのだが、作っていたのは、あくまでも「おかず」や「主食」であり、「おやつ」という発想はなかった。

 冒頭の女性は「コロナで世の中が大変なとき、肉や野菜、乳製品などで体力をつけなければ、という意識がとても強かったです。だから、ネットスーパーで買い込めるだけ買い込んで、冷蔵庫は常にパンパン状態でした。地方の食品もたくさん買っていたので、幸い、食べるものには困らなかった。中国人にとって食は何より大事なものだと今回のコロナによって、改めて思い知りました」と話していた。

 文化の違いによって、売り切れたものや、熱心に作っていた食べ物は異なる。そこにはきっと、その国ならではの背景があるはずだ。

 そう考えるとちょっとおもしろいし、自分の国で起きている現象を客観的に見つめる機会にもなるのではないか、と感じた。