リターンが最も高い資産のカテゴリーは、毎年のように入れ替わる
図1-9は、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内リート」「先進国リート」の8つの資産について、2004年~2018年までを対象とし、「その年に各資産に投資をした場合、リターン(収益率)が高かった順番」に並べたものです。
たとえば、2018年についてみると国内リートのリターンが最も高く、これに投資すれば、年11・11%で運用できたことがわかります。
表の見方がわかったところで、改めてデータを見てみてください。すぐに気づくのは、リターンが最も高い資産が毎年のように入れ替わっていることです。
たとえば8つの資産のうち、2017年に最もリターンが高かったのは新興国株式で、33・63%でした。
しかし2018年には新興国株式のリターンはマイナス15・76%で、8資産中7位になっています。
また2015年に12・06%のリターンでトップだった国内株式は、翌年には0・31%のリターンで7位に沈み、さらに次の年(2017年)には22・23%で2位となっています。
このような相場の動きを事前に予測することは不可能です。