日本国内に出回る投資信託の数は、今や約6000本。これだけたくさんの商品があると、「投資信託で資産運用を始めてみたいけれど、どれを選べばいいかかわからない!」と迷ってしまう人も多いことでしょう。本連載では、最新刊『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』(ダイヤモンド社)を上梓した世界No.1投信評価会社「モーニングスター」トップの朝倉智也氏が、投資信託の賢い選び方をわかりやすくレクチャーします。さあ、あなたも「長期・分散・積立投資」で、人生100年時代の長生きリスクに今から備えましょう!

投資信託なら「投資の王道」を実践できるPhoto: Adobe Stock

世界中のさまざまな資産にお金を投じ、
世界全体から”経済成長の果実”を得られる

 投信は少額から手軽に買えるだけでなく、うまく活用すれば「投資の王道」を実践できるのが魅力です。ここでいう「王道」とは、世界中のさまざまな資産にお金を投じ、世界全体から”経済成長の果実”を得ることをさしています。

 世界の国々は、絶えず経済が成長するよう努力を重ねており、これまでの歴史を振り返れば、大きな山や深い谷も経験しながら着実に経済成長を遂げてきました。

 以下の図のグラフは、1980年~2019年の世界の名目GDP(国内総生産)と世界の株式の時価総額の推移を示したものです。

投資信託なら「投資の王道」を実践できる

 GDPとは「一定の期間に、その国がどれくらい価値のある物やサービスを生み出したか(付加価値)」を示す数字で、「経済規模を表す金額」と考えるとわかりやすいでしょう。

 データからは、世界全体のGDPが基本的に右肩上がりに成長を続けていることが見て取れます。