被害総額は天文学的数字に
犯人特定、刑事告訴難しい

 今回のデモと暴動で、どれくらいの被害額が出たのかは算定中でわからない。しかしたった1件の宝飾店で200万ドル(約2億2000万円)の盗難被害が出たケースも。放火された警察署や政府系の建物も含めれば、被害額は天文学的数字になるだろう。

 コロナウイルスで疲弊する米国経済にとって、暴動の被害は大打撃だ。また被害者側が刑事告訴しようとしても、デモや暴動参加者の多くが覆面やマスクをしていたことから、犯人を特定できる可能性は低い。警察も批判の対象となり、人種差別問題が絡むことから、暴動関連で逮捕された1万人以上のほとんどが不起訴で釈放されるのではないか、という見方もある。

 差別に憤る人々の怒りに共感する人も多いが、その一方で思わぬ被害に苦しむ人々もいる。これが米国の現実か……。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)

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