コロナ禍で企業の採用活動や学生の就職活動もさまざまな影響を受けている。オンライン面接を導入する企業も多く、中には、最終面接までオンラインで対応して内定を出している会社もある。そこで、実際に、オンライン面接だけで内定まで出した複数の企業に、その理由や背景、実際の状況、トラブルの有無などを聞き、ポストコロナでもオンライン面接は定着するのか、考察してみた。(ダイヤモンド編集部 山本猛嗣)
コロナ禍で大きな影響を受けた
企業の人材採用と学生の就活
2月下旬以降の新型コロナウイルスの感染拡大は、あらゆるものに大きな影響を与えた。企業の新卒者の採用活動、学生の就職活動もその一つだ。合同説明会などのリアルイベントは軒並み中止となり、人材採用活動は一時的にストップした。そんな中、早々に説明会や面接をオンラインに切り替え、採用活動を再開した企業も少なくない。とはいえ、「1次、2次面接などはオンラインで行うものの、やはり、最終面接はリアルな面接で…」というケースが大半である。
それでも「最終面接までオンラインで対応し、内定を出した」という企業は少なからずあるようだ。
実際、採用コンサルティング事業のプレシャスパートナーズが実施した調査「新型コロナウイルスによる新卒採用への影響調査」(回答社数:256社)によれば、64%の企業が「選考をオンラインで実施」し、28%の企業が「最終面接までオンラインで行っている」という。